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ヘバーデン結節について

2019.08.06

さて、今回はあまり季節などとは関連のない病気である、ヘバーデン結節についてです。

 実はこの病気については以前もお話したことがあるのですが、先日普段はあまり見ない医療系のテレビ番組でこの病気が紹介されており、その演出方法などを見ていて
「こういう番組を見て心配になって病院へ行く人がいるんだろうな」
と思っていたら本当に何人かの方が受診されました。あらためてテレビなどのマスコミの影響は大きいなぁと思いました。

さてこのヘバーデン結節とは手の指の第一関節の変形による疼痛を主たる症状とする病気です。外来でこの「ヘバーデン結節」と診断して、患者さんに説明する時に困るのが病名です。ヘバーデン結節はこの病気を発見したヘバーデン先生の名前から付けられた病名なので、日本語に訳しようがないのです。
原因不明な病気なのですが、起きていることは骨と骨の間にある軟骨がすり減り、それにより炎症を起こして腫れたり痛みを生じたりするのですが、手に負担をかける仕事や趣味などが誘因となるのですが、個人差が多く同じ負担を手にかけても平気な人もいればそうでない人もいて、そういった点も含めて原因不明とされています。

 診断は比較的容易で、外観の変形やレントゲン撮影にて診断ができます。レントゲン上は多くは関節の隙間が狭くなり、場合により骨棘と言われる変形や、骨が硬くなった状態が観察できます。
残念ながら有効な治療法は少なく、外用剤による炎症鎮痛処置や安静などしかないのですが、不思議と関節軟骨が減少して変形がある程度進行すると、痛みも改善するケースがあります。
手に変形や痛みを生じる病気としては関節リウマチと言う病気があり、それを心配される方もいますので、気になる時は整形外科を受診してはいかがでしょうか。