検査科
Laboratoryごあいさつ
臨床検査技師という国家資格を有した、検査に専門的に従事する医療職をご存じでしょうか?
昨今のコロナ禍で周知される機会も増えましたが、病院内検査室で縁の下の力持ちとして医師の指示のもと、患者さんの診療に役立てるよう、毎日検体検査や生理検査を行っています。
わたしたち臨床検査技師は、臨床検査技師会主催の学会、勉強会、検査関連企業主催のセミナーなどに積極的に参加し、知識と技術の向上に努めています。迅速に検査結果を患者さんにお届けするため、多くの検査項目を院内検査室で行っています。
ご自身もしくはご家族の体調が思わしくない時、検査結果が出て、医師から説明を聞くまで不安を抱えられている方も多くいらっしゃるかと思います。わたしたちは正確な検査結果をお届けするのはもちろんのこと、常に患者さんの心に寄り添うことを心がけています。
検査のことで分からないこと、心電図など生理検査を受けられた際に疑問に思われたことがありましたら、お気軽に検査科スタッフにお声かけください。患者さんの不安な気持ちを少しでも解消できるよう他の医療スタッフとも連携をとり地域医療に貢献していきます。
当院検査室で行っている検査について
当院では、患者さんから採取した血液や尿などを取り扱う検体検査と患者さん本人が検査を受ける生理検査に分かれています。
①検体検査
生化学検査
生化学検査では、患者さんから採取した血液や尿などの検体を自動分析装置を用いて、検体中に含まれている成分を分析します。
項目によって肝機能、腎機能、脂質代謝等に異常がないか診断の補助に役立てています。
その他に、糖尿病の診断や治療に必要な血糖値やHbA1cの測定も行っています。
血液検査
血液検査では、白血球や赤血球などの血液中の細胞がどの程度存在するのかを自動分析装置を用いて算出します。細胞の量によって、治療効果の判定や貧血、炎症の程度を調べることができます。
免疫検査
免疫検査では、B型肝炎やC型肝炎といった感染症の項目や、甲状腺の検査や腫瘍マーカーを自動分析装置を用いて分析しています。
一般検査
一般検査では、尿や便、胸水などの体液に含まれる成分を顕微鏡や分析装置を用いて、算出しています。
尿検査では、尿中の蛋白や潜血といった項目を測定し、顕微鏡で赤血球の形態やどのような細胞が出ているかを目視します。
腎臓や膀胱などの診断・治療の補助に役立てています。
②生理検査
生理検査では、心電図検査・肺機能検査・頸動脈エコー・下肢静脈エコーなどを行っています。
心電図検査では、不整脈や心筋梗塞といった心臓の機能をみる検査や、ホルター心電図といった24時間経時的に心臓の機能を記録する検査があります。また、肺機能検査では、実際の肺機能のデータから肺年齢を算出することができます。頸動脈エコーや下肢静脈エコーではプラークや血栓が血管内にあるかどうかの検査を行います。
患者さんの手首や足首、胸部などを検査しますので、着脱しやすい格好で検査を受けていただくことをお願いしております。